フコイダンは、昆布やワカメ、もずく、めかぶなど表面がヌルヌルした海草(褐色の藻類)に多く含まれる食物繊維です。
フコイダンは硫酸化多糖体の一種です。硫酸化多糖体というのは硫酸基という成分と多糖体(糖が多数の重合反応を起こしたもの)が結合したもののことです。
フコイダンに含まれる硫酸基は水分を含むとヌルヌルのジェルのような状態になります。
要するに、あのヌルヌルしたものの正体がフコイダンの持つ硫酸基ということになります。
現在、このフコイダンが様々な効力を持つことが明らかになり、注目を集めるようになりました。
特に研究が進んでいるのがピロリ菌の抑制作用についてです。
ピロリ菌そのものはまだ研究途中ではありますが、ピロリ菌保菌者が胃がんや胃潰瘍、萎縮性胃炎などにかかりやすいということは実証されています。
フコイダンはこのピロリ菌を体外に排出する働きがあるのです。
胃に悪影響を及ぼすピロリ菌を退治できるのですから、どんどんもずくやめかぶを食べましょう。